夫の空手教室では、普段は空手衣の下にシャツの着用は禁止しているそうです。(女子は除く)
一昨日は特別に気温が低かった上に、練習場所の体育館はコロナ禍で換気をしなくてはいけないので
空調をONにすると冷たい外気が入ってきて、まるで冷房状態だったとか^^;
今回に限り空手衣の下にシャツの着用と、ジャンパーなどの着用を認めたそうです。
そんな話を夫から聞きながら、息子が5歳のときに空手を習い始めた頃のことを思い出しました。
当時は転勤で広島在住でしたが、全国的に冬の寒さが厳しく、広島県の瀬戸内でも雪が積もった年でした。
そんな冬でも、息子が通っていた空手教室ではシャツやジャンパーの着用は認められていませんでした。
体育館の床の冷たさが足の裏からジンジンと伝わる極寒の日、整列しながらシクシクと泣いていた息子。
最初は何が辛くて泣いているんだろう?と親もわからず、ただ単に練習がイヤで泣いていると思ったのですが
よくよく聞いてみると寒いのが辛くて泣けてきたのだそうです( ノД`)シクシク…
他の幼年の子達は誰も泣いていないのに、どうしてうちの息子だけ辛抱が足りないんだろう…と情けなくも思いました。
これはつい最近息子から聞いて知ったことですが、小学生のころ、冬になると手がかじかんで
体操服に着替えるときにボタンの止め外しができず、友達に手伝ってもらっていたらしいのです。
男子が男子の服のボタンをしてあげている姿を想像し、優しい友達に恵まれてよかったねと今となっては笑い話。
そう言えば寒い日は唇を紫色にして震えていることがよくあったなぁと思い出します。
人一倍 寒さを感じやすかったり、寒さに順応しにくい体質だったのでしょう。
逆に私は人一倍 暑さ寒さに強い方なので、「ママを基準にしないで」とよく娘に言われます。
私のような未熟な親は、辛くて泣いている我が子を見て根性論で片付けてしまったのは良くなかったなぁと
孫がいてもおかしくない年齢になってやっと学習するのでした。
もう一度同じ状況でやり直すとしたら?
寒いことは共感する。(根性で寒さは吹っ飛ばない 笑)
寒くて泣けてきても、その場から逃げ出さなかったことを誉めてあげる。
その日も空手を頑張ったことを誉めてあげる…かな。
まるでおばあちゃんが孫に接するようですね。
おじいちゃん、おばあちゃんは子育て時代の反省があるからこそ、その接し方は子育ての見本になるのかもしれません。
私の母と子どもの会話を聞いていても、高齢者のわりに妙に孫に理解のある言葉をかけていたりするのです。
最近娘から「老害」という言葉をよく聞きます。
家の中でも会社でも政治の世界でも至るところで老害扱いされるのは世の常なのかもしれないけど
若者よりも年長者がたくさん持っているものは、経験と「反省した数」なのだと思うのです。
ただし反省しない年寄りは老害扱いされても仕方がないのかもしれませんが(^^;
年長者が頑固にならず素直に反省を述べることができ、若者が耳を傾けて反省点を活かし、時代に合わせてくれれば
家庭も社会も世の中も潤滑に回るんじゃないのかななんて
寒さに耐えきれずに泣いていた5歳の息子の話がまさかの着地点( *´艸`)
明日は空手の大会物販で、いま現地に向かっている車中です。
少しは寒さが緩むでしょうか。しっかり寒さ対策しなくちゃです。
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