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ちょうど私の弟が遊びに来ていた先週の土曜日のこと

母が生前中に申請していた「石綿<アスベスト>健康被害の救済」の認定を受けられることが決定した通知が届きました。

1回目の審議では認定が受けられず、独立行政法人環境再生保全機構が追加補足資料の提出を病院へ請求され

2回目の審議で認定が受けられた----という運びでした。

おそらく2回目の追加補足資料では母が死亡した直後に病理解剖したときの資料が提出されたものです。

給付金は300万円ほどの救済なのです。(労災の場合は1,200万ほど?)

この300万円をどうとらえるかは人によって違うと思いますが

弟はそのために仏様になった母の身体にメスを入れることは断るつもりだったそうです。

先日そう話していました。

が、当の本人が「必要なら必ず解剖して!頼むよ!」と私にも弟にも遺言のように主張し

「こんな病気のために苦しい思いをしたのだから、受けられる保障は必ず受けて。

メスを入れたって私は痛くも痒くもないのだから(苦笑)」と。

それでもまだ言い足りず、主治医の先生にも頼んでいたのだからどうしようもありません(^^;

まぁ、私が母の立場でも同じことを言ったと思うので、母の意志を尊重することにしました。

機構から届いた通知を、真っ先に母の仏前にお供えしました。

「無事に認定がおりたよ!これで少しは報われたかな?よかったね、かーかー。」

はて? まさに母の身を切って受け取った救済給付金を弟と二分し

私はそれをいったいどんな形で消費すればいいのだろう?と考えこんでしまうのです。

母が生きている間に受け取れるものなら、母の行きたいところへ連れて行ってあげたり

母が食べたいものがあれば極上のものを食べさせてあげたりできたのだけど…

母がそこにいたら聞いてみたい。

そして返ってくる答えはわかっているのです。

「あんた達、美味しいものをいっぱい食べたらいいやない。」と、笑いながらそう言うに違いない(*^。^*)

「韓国旅行でも行っておいで」とは言わないか(^^;

なにか納得できる使い道が見つかるまでは温めておこうと思います。