IMG_4053
風が強かったのでしょうか、朝さんぽのとき、ツバキの花がたくさん落ちていました。

今年は桜の開花が早いので、ツバキも慌てて散ってしまったかな( *´艸`)



IMG_3988
落ち椿と呼ぶのでしょうか、花が丸ごと落ちるので、その姿もキレイですね。




京都だけでもこんなにたくさんのツバキの名所があるそうです。

若い頃はほとんど興味がなかった花ですが、大きいおとなになってから好きになった花。

いつかツバキ鑑賞に行ってみたい、してみたいことのひとつです。

+

母が亡くなってから「運命」について考える時間がありました。

人は自分の運命を知りえることができないじゃないですか。

どんな出会いがあるだろうとか

どんな人と結婚するんだろうとか

将来はどこで暮らしているだろうとか

どんな仕事をしているだろうとか

究極は・・・何歳まで生きるだろう

普通ならわからないことがわかってしまうのが余命通告。

え、あと3ヶ月? あと半年? あと1年後に自分はこの世からいなくなるの? 

運命なんていたずらにわからない方がいい。

わからないから恐れることなく、あきらめることなく、絶望することなく、のほほんと生きてこられた。

母が亡くなる1ヶ月前には旅行をしていました。

旅行先のホテルで深夜にワールドカップを観たり、美味しい料理を食べて喜んだり

1ヶ月後に死ぬことがわかっていたら、私達はあんなに自然に笑って過ごすことなどできただろうか。

それとも「死ぬまでにしておきたいこと」を躍起になって実行するパターンもあるかな。映画のように。



IMG_4092
母の場合は、中皮腫と診断されてから半年~1年の余命と主治医から聞いていました。

桜が咲くころか…と弟がつぶやきました。

かーかー(お母さん)、今年も桜が咲き始めたよ。

今年の桜を一緒に見られたとて、母がもっと長生きできたわけではないならもう未練はない。

いつかは終わらないといけない人生。

桜の一生にも人の一生にも必ず終わりがあるのなら、母の散り方はとても穏やかだったのではないかな。

強風に吹かれることもなく、雨に打たれることもなく

愛する人に見守られながら少しずつ少しずつ花びらが舞っていき

私達は母と言う桜の木の下にいたのに、少し目を反らした瞬間に最後の1枚の花びらが散っていました。



IMG_4072
そんなことを思いながら、少しずつ満開に近づいていく桜の下を、私は毎朝、毎昼、毎夕

サクラと一緒に散歩しています。