自分達の新婚旅行はシンガポールでした。私にとっては初めての海外旅行。

当時の若者にしては海外に旅行していた方だった夫に、すっかり頼りっぱなしでした。

今のようにインターネットも携帯電話もない時代。

参考にできるのは今ほど種類の多くないガイドブックで

一般の人の口コミなんて入手する術もなく(私が知らなかっただけ?)

到着した日のディナーは行き当たりばったりのレストラン。

お勧めは何ですか?と夫が尋ねたことは覚えていますが

何を食べたのかは覚えていません(^^;

新婚旅行で行ったシンガポールへ子ども達を連れて旅行したい!と、20年ほど前にも再訪しました。

その頃はインターネットは普及し始めの頃で

我が家は今のような使い放題のネット環境ではなかったのでリサーチ量にも限りがあり

Wi-Fiってなんぞや? 携帯はガラケーの時代でしたし、現地でサクッと調べることなんて嘘のような時代でした。

娘夫婦はチャンギ空港内は楽しくて時間が足りないくらいだったと言いますが

私達は空港内で何をして過ごしていたかも記憶にありません(^^;

時代とともに旅行の楽しみ方は変わってきましたね。

当時は今から思えば不便な時代だったけど、それがそのときの世界だったので別段 自分達を嘆くこともなく

その世界の中で楽しみや喜びや幸せを感じて生きていたなぁと思うのです。

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それで、娘がモルディブを強く強く勧めてくれます(^^;

あの世界を見ずに死ぬのはもったいないって。

常々思いますが、旅行は新しい場所へ行って新しい刺激を受けるのも楽し

地図を見なくても歩ける行き慣れた場所へ行って、帰って来たよ感を味わうのも良し

贅沢が叶うなら、その両方を得られるのが最高かなと思うのですが

年齢とともにその割合が、新しい場所:行き慣れた場所=1:4くらいでいいかなって思うのです(^^;

チャレンジ精神が失われたり順応性がなくなっていくのは老化の現れでしょうか。

個人差は多分にあります。チャレンジ精神旺盛な方は何歳になっても生き生きされているに違いありません。

私は…どうかな?

母が天国に旅立った直後だし、しばらくは新鮮な刺激よりも行き慣れた場所に癒されたいかな。

娘と君がきれいな景色を見た時に、両方の親にも是非ここに来てもらいたいねとふたりで話してくれた気持ちは

最高のお土産♡