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3/15(木)
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仕事に行っただけの記憶しかない日なので、
娘から借りて読んだ 「グ、ア、ム」(本谷有希子著)の感想でも。

あらすじ
北陸育ちの姉妹。長女は大学を出たもののバイト生活を送る、いわゆる「ワーキングプア」。
そんな姉を反面教師にした次女は、高卒で信用金庫に就職。
姉妹は母も交えた女三人でグアム旅行に出かけることになるが、
長女の身勝手な行動のせいで、早くも旅は不穏なムードに・・・・・・。
時代の理不尽、血の繋がった女同士のうっとうしさを、シニカルな筆致で笑い飛ばす、
奇妙で痛快なホームドラマ。


姉妹の間に不穏な空気が流れ始めた時の母親の気の使い方が不憫。
天候に嫌われ、やっと晴れ渡った束の間に海に行こうと息込んだところに始まった次女の生理。
「私のがうつったんや!私が悪い!お姉ちゃん、私が、生理うつしたおかんが悪い!」
と母親は土下座までするような勢いで、浮き輪を腰に巻いたまま瞬き一つしない長女と、
それを黙って見つめ返す次女のあいだに飛び込んでいった。

なんてところ。
そして私達も旅行で行ったチャモロビレッジナイトマーケットの場面もあり
ろくに口もきいていなかったのに妹が姉に

「・・・・・・・おかんに、いい思い出、作ってあげんけ」
「もう、なんでもおねえの言う通りにするから、今だけでも、楽しい、みたいにせんけ。
おかん、可哀想やろ」と提案する。

どこの家庭にもひとつくらいは共感する部分があったり
南国グアムへ女三人旅、という明るいイメージとはかけ離れたストーリーだったけど
そんな現実も愛おしいと言うか・・読んだ後で妙に印象に残る小説だった。

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こちらも娘経由で。
ママとは価値観が違うと思うよーーと言われていたけど
ハワイラヴァーとしては共感できる部分はあった❤
そして何より、ぞっこん好きになれるものがある人は幸せだな~と思った。

こちらの方がリアルな話なのに、グアムの小説よりルンルンして現実離れしているように感じる。
リアルの方が現実より遠くなり、小説(非現実)の方が現実に近くなるっていうのが対象的でおもしろい。