ベランダのムスカリ

昨日から、息子がアルバイトを始めました。
家から歩いて5分ほどのところにある焼肉店の厨房で、
まずは食器の片付けからスタートです。

彼の通う高校は、原則的にアルバイトは禁止。
家庭の経済的な事由などがある場合のみ許可するという校則があります。

息子は曲作りをするために10万ほどするシンセサイザーが欲しいそうです。
はい、そうですか・・と、さらりと買ってあげられるような金額ではないし
たとえお金があってもそうするつもりはありませんし。

最近の息子はそういう面で親に甘んじることを自ら拒否している部分もあり
自分で働いて買いたいと言ってきました。当然のことですね。

経済的な理由があるやん?生活には困ってなくても
シンセサイザーを買うお金はないっていうことは経済的な理由になる。
これが息子の考えで、妙に納得させられた母親です。
夫の意見はまた少し違う角度にあり

息子の本心ではないにしろ、社会に対しても時々冷めたような発言をしたり
世の中のこと、生き方について甘く見据えた発言をすることがある息子だから
少し社会に出て働くことは彼のためになるだろうと
アルバイトを許可すると言うよりも、推奨するような意見でした。
ただし小遣い稼ぎの為ではなく、目的の為にという条件つきで。

ひとりだけ、反発を感じているのは海の向こうの娘だろうな(苦笑)
ママはいつもas●kiに対して甘い!! もし私が部活に入らないとか
(高校生で)アルバイトをすると言ったら、絶対させてくれなかったでしょ!!
という声が、海を渡って聞こえてくるような気がします。

甘くしているつもりは少しもないのです。
どちらかと言うと、否が応でも「働く」ことを一生背負って生きていく息子には
厳しい目を向けているつもりなのですが

ふたりの子どもの性格も違えば、状況も違う。
同じ高校に通っていても、ふたりの目に見えている世界が現に違うわけですから。

そんなわけで、昨日の夕方からバイトの初日は始まりました。
疲れた。。と言って帰って来たその表情を見て、母は満足でした。
働くことのしんどさを味わって欲しいのです。

事前のアンケートに、「バイト収入を何に使うか?」というような項目があり
「シンセサイザーを買うため」と記入すると

店長さんに、「じゃあ、しっかり働いてもらわなアカンな」と言われたそうです。
出来の悪い息子ですが、ビシビシお願いします。


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今日のカナダ便り

この休日は、サスカチュワン州の歴史がわかる博物館へ連れて
行ってもらったそうです。部屋の写真を送ってきてくれました。
窓にはカフェカーテン、壁にはママが描いた犬の絵が飾られ、
ベッドカバーはブルー、小ぶりのデスク・・素敵なお部屋で
過ごさせてもらってるようです。