少し前に唯川恵さんの『永遠の途中』を読んだ
家庭に生きることを選択した薫
仕事に生きることを選択した乃梨子
これで良かったのだという思いを抱きながらも
ついお互いを羨んでしまうふたりの27歳~60歳までを
それぞれの視点で追っている。

よく「隣の芝は青く見える」・・と言われるけれど、
家の中から見ている芝の青さと
家の外からみている芝の青さは
違って見えるのかもしれない

薫から見て羨む対象の乃梨子と、
乃梨子自身にしかわからない乃梨子とのギャップ、
またその逆方向のギャップが面白かった。


もし、あの時ああしてたらって
自分のもうひとつの人生を勝手に想像して、
それに嫉妬してしまうのね。
何だかいつも生きてない方の人生に負けたような
気になっていたの。そんなもの、どこにもないのに、
人生はひとつしか生きられないのに。



わかる気がするなぁと共感する
そして最後に60歳になったふたりのヒロインが、
お酒を交わしながら言った言葉

「生き直すなんて面倒。人生は一度でたくさん。」

という言葉が清清しく響く
私にはまだもう少し、楽しんだり頑張ったりしないと
いけない人生が残っているけれど、最後はやはり
「人生をやり直したい」ではなく
「人生は一度でたくさん。」ときっぱり爽やかに言い切れる
ような生き方をしたいものだ。


    

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