職場�Aの休憩時間に一緒にお弁当を食べていたSさん(最年少の30歳)は、高砂高校のジャズバンド部OBだということを知った 中学時代は吹奏楽部だったらしい。高砂高校のジャズバンド部と言えば、知る人ぞ知る、あの映画「スウィングガールズ 」のモデルとなった高校 映画では東北が舞台だったが、実はモデル校は兵庫県にあったのだ。

娘のことを相談したかったのだけど、その時は休憩時間も残りわずか。話が途中になるのもイヤだったので、もう一度胸にしまいこんだ。

実は数日前に書いたブログ・・娘が文化祭を機に吹奏楽部を引退するという内容だったのだが、そのあくる日、話が一転してしまったようだ。一度決まったことを覆す人・・どこにでもおられるものだ そしてそれは私が一番嫌いなことのひとつでもある。

顧問は了解の結果だったのに、副顧問の先生が話を覆した。娘はこのところ疲れ切っていて、帰宅しても私に話す気力も残っていないようだし、話したくないほどに精神的にまいっている

結局、引退してはならない方向へ話が進み、かと言って他の部員達は快く迎え入れてくれる人達ばかりではない 塾などの諸事情で、引退を希望する者と聞かれ、正直に立ち上がった4名ほどは、部に戻らなくても戻っても責められる立場なのだ。何故なら「引退の意志」を皆の前で明らかにしてしまったからだ。幸いにも同じパートのパーカッションはよき理解者でいてくれるので救われるのだが、聞こうと聞かざると、娘の耳には色んな話が入ってくる。

私は思うのだけど・・・部活にどんな価値観を抱くかは、個人の自由だと思う。私立校のスポーツ推薦などのように、強い意志と目標を持って入学してきた学校の吹奏楽部ではないのだから、入部の時点で部活に対する思い入れは人様々なわけで。

入試は浪人覚悟で部活に専念している人もいるだろうし、中学の時から6年間やってきた吹奏楽だから最後までやり遂げたいという人もいるだろう。大学入試のことはまだあまり真剣に考えずに淡々と部活動をしている人もいるだろう。もしかしたら皆の前では立ち上がれなかったけど、娘と同じように勉強と部活の板ばさみになりながらも頑張っている人もいるかもしれない。

10人10色、色々いて当然 部活動に同じ価値観を見い出すことは不可能なことなのだから、個人個人の考えを尊重して頂けないものかと一保護者としては感じてしまう。続けるも自由、辞めるも自由。続けざるを得ない状況に追い込まれ、部活に戻っても非難されるのなら、戻る価値を見い出せないと娘は言った。

辞めるなら、腱鞘炎であの辛さを味わっていたあの時に娘はとっくに辞めていたはずだ。大好きな部活だったし、大好きな仲間がたくさんいたから吹奏楽部のOBでいたかったらしいが、昨日の状況ではOBとして残れなくても構わないと疲れた様子で語っていた。私は後で悔いが残らないように、その場その場の感情で物事を決断してはいけないとだけ言ったが、あの様子では聞く耳を持っていたかどうかは怪しい。

「終わり良ければ全て良し」・・私は娘に笑って部活を引退して欲しかった。仲間に理解されないという状況が、今の娘にとって一番キツイ状況なのだと思う。さて、今日はどんな様子で帰宅するやら。。悩み多き高校生


ポチッとよろしくね