夫の実家に私ひとり 20日間ほど殆ど人の出入りがなかったけど、思ったより埃も立たずきれいだった。まず仏壇に手を合わせた。仏花はまだ綺麗に咲いてくれていたので、心の中でお礼を言ってお水を替えた 部屋中に掃除機をあて、ざっと雑巾がけをし、義母の使っていた布団に白いシーツをかけ、床の間に敷いた。

実家がよく注文していたお寿司屋さんと、御用聞きの酒屋さんに電話をする お寿司屋さんは、定休日であっても配達させてもらう、と言って下さった 酒屋さんは留守中に何度か来て下さっていたようで、実家の変化に気づいて下さっていた 日本酒やビール・・流行のディスカウントストアを利用すれば節約できることは知っていたが、最後の注文は義母が50年来のおつきあいをしてきた酒屋さんにしようと決めていた

私は、義母がずっと守り続けてきたこの家にひとりいて、小柄な義母が忙しそうに部屋から部屋を移動する姿を思い出したり、台所に立つ姿を思い出していた。私達が泊まる時は必ずお布団を敷く時に手伝って下さっていたなぁとか、冬は部屋の温度を何度も気にしてくれていたなぁとか、思い出すことは次から次だったけど、今はまだ泣けない 泣かない。


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